各症状について(肉離れ・突き指・野球肘)

~肉離れ~

原因
人の筋肉は、筋原繊維と言われる繊維でできています。その筋原繊維が、急激に伸ばされることにより、断裂する損傷を言います。主な原因は、スポーツ活動や肉体労働作業中に、筋肉の収縮する力が筋繊維の強度を上まってしまった際に起こります。

治療法
肉離れが起こったら、早急な対処をすることが、肉離れ治療の基本です。ちなみに、ストレッチを行ったりして、筋肉を伸ばすことは禁止です。安静、適正な角度での固定、「患部の冷却」という応急処置が適しています。筋肉繊維違いで固定肢位は違いますが仮骨性筋炎を予防しながら固定期間が終わると、電気刺激を与えたり肉離れの硬縮を取ったりといった治療法が行なえます。


~突き指~

原因
突き指は、素手でボールを扱うことが多い球技に起こりやすいです。また放置してしまうことも多いです。 具体的には、野球・バレーボール・バスケットボールなどの球技で起こります。野球では、ヘッドスライディングを行った際に指先から滑り込んで、バレーボールではレシーブを行った際に指先を地面につけて突き指を起こすことが多々見受けられます。そして、これらのスポーツは、指先の使い方で試合の結果に大きく関わることもある為、突き指を起こしてしまったことで、選手生命を左右することも充分にありえます。


治療法
突き指を起こした場合は、救急処置RICEに従って患部の冷却を行います。見様見真似で無理にテーピングや包帯などで固定してしまうと、簡単に循環障害を起こす可能性があります。 突き指は、骨折や関節軟骨の損傷・腱の断裂を伴う可能性があるので専門の当院までご相談下さい。


~野球肘~

【原因】
野球肘は、主に投球時の動作が原因となって起こるスポーツ障害です。 野球肘の原因は、その他にも複数の要素があります。投球フォームの問題・筋肉のバランスが不均衡・肘の運動に関わる筋力の低下などが重なり合った時に症状が発生します。また肩甲骨の可動域低下など自分で気がつかない所で野球肘の原因となっていることもあります。


治療法
テニス肘は、関節可動域の改善にあります。腕の筋肉がパンパンに張った状態で手首を動かすことにより起こるので腕の筋肉を緩め、肘部に起こった炎症をアイシングにより炎症を抑える必要があります。場合によっては、運動時だけ専用のサポーターをつけて作業をされる事をオススメしますが、常にサポーターを付けていると血行不良を起こすので、サポーターは阻血性障害に注意を払い日常装着して治療を行いましょう。